大阪万博開催まで残り500日を切りました!
開催期間は2025年の4月13日から10月13日までの半年間となります。
しかしここにきて万博会場の建設費用増額の問題が浮き彫りになっています。
なんとその額は計画当初の約2倍!
なぜここまで膨れ上がったのでしょうか?
そこで今回は
- 大阪万博の予算増加の推移は?
- なぜこんなに増えたのか?
- さらにもっと増える可能性もある?
- そもそも万博開催に間に合うの?
- ネットや世間の反応は?
といった点について分かりやすく解説していきたいと思います。
万博会場建設費用の総額の推移
2018年、最初に発表された会場建設費用は1250億円でした。
その2年後の2020年12月、建設費用は約1.5倍の1850億円に増加。
そして今年2023年11月にはなんと、当初の約2倍である2350億円にまで増加しました。
この2350億円という金額は国と大阪府と経済界が支払うものとなっています。
大阪市民1人当たりの負担額はなんと19,000円となります。
この増額に対して万博協会副会長であり大阪府知事の吉村洋文知事は、テレビで謝罪コメントを発表しました。
なぜ建設費用は倍増した?
どうしてここまで建設費用が膨れ上がったのでしょうか?
2023年8月、政府からの指示により日本国際博覧会協会は建設費用の見直しを行いました。
デザイン等の見直しを行い1850億円の予算に対し148億円の削減ができるはずでした。
喜んだのもつかの間、円安による資材価格の値上がりや人件費の確保で527億円の予算上乗せ。
さらには起こりうるトラブル対処への予備費用を上乗せし、結果元の価格である1850億円に対し500億円増額の2350億円へと膨らみました。
さらに建設費用は増える?
建設費用の増加はこれだけに収まりません。
万博会場までの交通アクセスであるシャトルバス。
そのシャトルバスが走るための道路整備費用が1620億円。
さらに日本のパビリオンである日本館の建設に837億円。
これらの費用が上乗せされるのです。
総額は4807億円となります。とんでもない金額ですね。
建設業界のトップの意見は?
日本の建設業界トップである日本建設業界連合の宮本洋一会長は
「建設の物価が上がっているのに今までと同じ予算でできるはずないというのは皆さん承知していたのではないか?」
「春に向けて賃上げの要請が来ると思うのでそういったことに対応していくとなるとまたこれから(資材価格や人件費)は上がる傾向が強いという感触を持っている」
「今一番懸念されているのが海外パビリオンがどうなるのか」
「一般論でいえばデッドラインは過ぎていると思ってもいいくらいじゃないか」
とのコメント。
海外パビリオンの建設の進み具合は?
1970年に開催された大阪万博では海外パビリオンが人気であり、1日の来場者数は数十万人にも上ったそうです。
2025年開催の大阪万博でも、56か国に上る国々のパビリオンが解放予定となっています。
しかしその万博の目玉である海外パビリオンの建設に遅れが出ています。
2023年12月、約半数の国は建設業者さえ決まっていないのが現状です。
この遅れの理由としては日本国内の建設会社との調整・入札がうまく行ってないのが原因です。
その主な原因としては
- 工期が短く(2024年7月まで)、かつ複雑な建築を求められる。
- 建設業界全体で人手不足である。
- セメントや鉄鋼の価格が3年前と比べて5割増しとなっている。
こういった理由から入札が成されず、海外パビリオンの建設が進んでいません。
パビリオンを断念する国も現れる
パビリオン建設には3つのタイプ(方式)が存在します。
タイプA | 開催者が参加国に特定の敷地を明け渡し、参加国は独自に建設を行うことができる。 |
タイプB | 開催者が建物を建設し参加国に貸し出す。参加国は内装や外装や展示物を自由にデザイン設置できる。 |
タイプC | 開催者が建物を建設し、参加国に区画を割り振って貸し出し、参加国は区画内で展示物を設置できる。 |
現在すでにアンゴラ、ブラジル、スロベニア、ナイジェリアはタイプAでのパビリオンの建設を断念しています。
メキシコとエストニアは万博への参加そのものを辞退しています。
万博開催に間に合うの?
建設に遅れが目立っていますが、実際のところ開催日に間に合うのでしょうか?
工期の遅れを解消するべくとある関西の企業に白羽の矢が立ちました。
3Dプリンターによる建設方法で短い工期でありながら建設することが可能となっています。
これらの企業の活躍により工期の遅れを取り戻すことが出来ればよいですが実際のところはわかりませんね。
情報が入り次第追記させていただきます。
ネットや世間の声
費用の増額や建設の遅れに対してネットや世間の声はどんなものでしょうか。
いくつかまとめてみました。
非常に厳しい意見が目立ちますね。
Xで検索をかけると「#大阪万博中止でええやん」や「#大阪万博中止」といったようなハッシュタグが真っ先に出てくるのを見るに否定的な感情が多数を占めているのでしょう。
以下は街頭での万博への関心を調べたアンケート結果ですが、過半数が感心がないという結果に。
ここからひっくり返すのは大変なことですね。
まとめ
今回は2025大阪万博の会場建設費用の増加の流れについてまとめてみました。
- 計画当初は1250億円(この段階でもどんぶり勘定の可能性がありますね)
- 2025年11月、円安や人権費の高騰を考慮した結果当初の約2倍となる2350億円へ増加。
- シャトルバスなどのインフラ整備や日本館の建設費用で2457億円の上乗せ。
- 各国のパビリオンの建設にも大きな遅れが出てる他、万博参加を辞退する国まで現れる。
万博開催まで残り500日を切り、チケット販売も始まりましたがまだまだ懸念事項は多い大阪万博。
今後の進捗に注目しつつ情報が入り次第追記させていただきます。
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